おつかれさまです。
ヤマヒナです。
岩手県盛岡市の保健所で、2017年度に猫の殺処分ゼロを達成したというニュースがありました。
とてもうれしいですね。
殺処分ゼロの目標を掲げている他の自治体とどこが違うのか、詳しい取り組みを調べてみました。
盛岡市の保健所
盛岡市の公式ホームページの上の部分に「暮らし・届け出」「子育て・教育」「健康・福祉」「施設案内」「イベント」……と各種ジャンルに進むことができるボタンがあります。
保護動物に関しては「暮らし・届け出」の中から「ペット・野生生物」に進んでください。
そこからさらに「ペットとの暮らし」に進むと、現在の保護動物情報やイベント情報が確認できます。
自治体規模が違って情報量に違いがあるんでしょうが、以前、大阪の動物愛護センターについて調べたんですが、盛岡市のホームページの方が見やすいような気がします……
ホームページから読み取れる大阪との違い
保健所の活動についてホームページを確認してみましょう。
迷子の動物・譲渡情報が掲載されていますね。
写真付きで紹介されているので、自分のペットかどうか確認しやすいし、飼い主募集の猫の写真もあります。
飼い主募集の保護猫の写真が、首をかしげているポーズや、おもちゃで遊んでいるポーズなど、かわいさを強調するような写真が多いような気がします。
この写真だったら、猫好きな人なら引き取ろうかしらと思うかもしれません。
大阪の動物愛護センターでも写真付きで保護動物を紹介していましたが、写真の撮り方で動物から受け取る印象が違いますね。
イベント活動に関しては、犬のしつけ教室「わんわんセミナー」を開催しているみたいですね。
この活動は、大阪の動物愛護センターでもやっていました。
どこの自治体でも、動物愛護センターのイベントと言えば犬に関することが多いのかもしれません。
猫だってトイレトレーニングがあるし、猫の爪の上手な切り方とか、猫がかかりやすい病気の話とか、そんな話が聞ける講習会を自治体が開いたっていいじゃないか思うんですがやっぱり大変なんでしょうか。
いや、私、猫は飼ったことないんですけどね。
初心者だからこそ飼うときの不安を解消したいと思うわけですよ。
殺処分ゼロは地域猫のおかげ?
ホームページ内をいろいろ見て回って、ここが違うのかなと思ったポイントを発見しました。
それは地域猫活動の助成内容です。
堺市を例にあげると、地域猫活動を行うグループに対して、1グループ15匹、1匹につき8000円までの手術費用助成金が出ます。
盛岡市では、町内会単位で申請を受け付け、認定されるとメス猫1匹あたり1万円までの不妊手術費用助成金が出ます。
つまり、例えばの話ですけど、猫愛好会が地域猫活動をしようとしたとすると、大阪だったら同じ愛好会が何匹保護しても15匹までしか助成金の対象にならないですが、盛岡市だったら猫愛好会の方が隣町とか別の町に住んでたら、その猫愛好会の会員が住んでいる町のメス猫すべてに不妊手術を受けされることができるようになるじゃないですか。
助成金の支給要件を細かく見てはいないけど、盛岡市の地域猫活動の方が野良猫を増やさないという目的を達成しやすそうな気がします。
その町内会の中に、地域猫活動に関心のある人が誰一人いないという事態さえ防げればですけど。
地域猫活動に関心がない人はたぶん野良猫にも関心がないから、そんな人たちの多い町は保護猫として動物愛護センターに送られる猫もあんまりいないんじゃないかと思ったりもしますが。
地域猫活動を活性化できるのかが分かれ目かもしれない
大阪の住人じゃないし、盛岡市の住人でもないでもない自分が言うのはあれですけど、地域猫活動を住民にどれだけ理解協力してもらえるかが、猫の殺処分ゼロを達成できるかの分かれ道ですよね。
自分の町のメスの野良猫すべてが避妊手術を受けていれば、これ以上野良猫は増えなくなります。
猫の飼い方も犬と同じように、自分の敷地でのみ放し飼いOKとか決めてしまえば、何かあったときの責任も飼い主に問いやすくなります。
そうすれば時間がかかるけど何十年後かには、車にひかれる猫もいなくなるし、ゴミをあさる猫もいなくなるし、よその家の庭を勝手にトイレにする猫もいなくなるし、そうすれば野良猫が邪魔だなんて思って保健所に通報する人もいなくなるし、保健所だって仕事が楽になるかもしれないし、そうすると保護動物につぎ込んでる税金があまって別のことに使えるようになってるかもしれない。
いいことばっかりじゃん。
さいごに
盛岡市が猫の殺処分ゼロを達成したってニュースがうれしくて、ついいろいろ思ったことも書いてしまいました。
私が住んでる自治体も動物の譲渡は行っているんですが、ゼロは程遠い数字ですね。
むしろ里親トラブルなんかもあるみたいで注意喚起されてます。
今は家に引き取った保護犬がいるんですけど、将来的には保護猫もお迎えしたいな。
いつになるかわからないけど頑張りたいです。
動物に関心がある人がもっと増えたらいいなと思いました。
各自治体の担当者の方は大変かもしれませんが、殺処分ゼロを目標に頑張ってほしいところです。
関連するかもしれない記事