ラベンダーは古くから万能のハーブとして知られ、アロマテラピーではポピュラーな精油です。
鎮静作用や、不眠の改善、抗うつに用いられるほか、血圧の降下、鎮痛、殺菌、消毒、抗炎症の効果も期待されています。
また、刺激が少なく、安全で使いやすいエッセンシャルオイルとされています。
ラベンダーには様々な種類があり、それぞれ成分や香りが異なり、代表種は「真正ラベンダー」と呼ばれます。
ラベンダーの名は、古代ローマ人が傷の洗浄や沐浴にラベンダーのハーブを用いたことから、ラテン語で「洗う」という意味のLavareに由来するとされています。
目次
ラベンダーとは
学名
Lavandula officinalis, Lavandula angustifolia
科名
シソ科
採油法
花と葉の水蒸気蒸留法
香りの特徴
フローラル系、やわらかく軽い、さわやかでややウッディ
揮発度
ミドルノート
香りの強さ
中
心への働き
・緊張やストレスを和らげ、眠りを促す
体への働き
・頭痛、月経痛、筋肉痛の痛みをやわらげる
・血行を促進し、リンパの流れを良くする
肌への働き
・日焼けによる炎症をしずめ、やけどの治りを促す
・ニキビ、虫刺され、水虫などの改善
作用
強心・血圧降下・健康回復・抗ウイルス、抗うつ、抗痙攣、抗炎症、鎮静、鎮痛、殺菌、催眠
主な成分
モノテルペンアルコール類のリナロール、ボルネオール、α‐テエルピネオール、エステル類の酢酸リナリル、酢酸ラバンデュリル
エッセンシャルのおすすめの使い方
芳香浴、アロマバス、マッサージ、湿布
あわせて使いたいおすすめのエッセンシャルオイル
オレンジ・スイート、カモミール、クラリセージ、ジャスミン、ゼラニウム、レモン、ローズマリー等
イングリッシュラベンダーの活用法
ラベンダーの中でも特に香りが強いとされる、イングリッシュラベンダーの活用方法を紹介します。
ハーブティーなどにしてみる
ラベンダーはハーブティーにして飲んだり、乾燥したものを料理に入れたりして活用することができます。
ポットに熱湯150ccにフレッシュハーブの状態で小さじ2~3程度入れ5分ほど蒸らします。
ポットを軽く回して、中を軽く混ぜ茶こしなどで花などを取り除きながらカップに注ぎます。
イングリッシュラベンダーを育てているいる人は、フレッシュハーブティーに挑戦してみてください。
また、ラベンダーティーはハーブティーとして販売されているので、気になる方は一度試してみてください。
ラベンダーティーの主な効能
鎮静作用、身体機能の活性化、神経痛・不眠症・高血圧・リウマチ・花粉症・自律神経失調症・呼吸器障害・生理不順・頭痛の改善
ポプリにしてみる
香りの強いイングリッシュラベンダーを育てている方は、ラベンダーを摘んでしっかり乾燥させポプリにしてみてはいかがでしょうか。
葉を使うときは花が咲く直前、花は咲きかけのタイミングで収穫します。
ラベンダーを枝ごと刈り、軽く水洗いした後、風通しの良い場所に逆さまに吊るします。
しっかり乾燥させてかわいい袋に入れたら、見た目も香りも楽しめますよ。
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