ハーブの効能として、知る人ぞ知る植物ですね。
日本では「セイヨウオトギリソウ」と呼ばれ、エッセンシャルオイルは「オトギリソウオイル」という名で売られることもあります。
古くは、痛みや切り傷・やけどの治療に使わる万能薬として知られ、中世ヨーロッパでは魔除けのお守りともされました。
セントジョーンズワートにふくまれるヒペリシンに、抗うつ作用があるといわれており、鎮痛、鎮静、不眠の改善に効果があるとされています。
サプリメントとして市販もされており、抑うつな気分が改善されるとして、近年注目を集めました。
抗うつ剤などの医薬品とは飲み合わせが悪く、使用を控えるよう言われるセントジョーンズワートのサプリメントですが、うつ病患者に対しての臨床試験においては、ほとんど有効性があることは示されなかったと発表されています。
軽度の抑うつ状態の患者に対しての臨床試験など、今後、さらなる研究の成果が発表されるのを待ちたいですね。
セントジョーンズワートとは
学名
Hypericum perforatum
科名
オトギリソウ科
採油方法
花と葉の水蒸気蒸留
香りの特徴
ハーブ系、落ち着いた香り
揮発度
ミドルノート
香りの強さ
中~強
心への働き
・憂うつな気分をやわらげる
体への働き
・関節の痛みや、月経痛の緩和
肌への働き
・切り傷ややけどの治りを促す
作用
鎮痛・去痰・老廃物除去・利尿・紫外線防御・抗うつ
主な成分
モノテルペン炭化水素類α‐ピネン、β‐ピネン、メタン系炭化水素メチル‐2‐オクタン
エッセンシャルオイルのおすすめの使い方
芳香浴、アロマバス、マッサージ
あわせて使いたいおすすめのエッセンシャルオイル
イランイラン、ベチバー、オレンジ・スイート、ゼラニウム、レモン、ローズ等
注意点
ハーブティーやサプリメントなどの、通常の使用量では問題ありませんが、特定の医薬品と併用した場合に副作用が報告されています。
念のため、抗うつ剤、エイズ治療薬、ぜんそく治療薬、血液凝固阻止薬、免疫抑制薬、心臓病治療薬、ピルとの併用はひかえ、かかりつけの医師にご相談ください。