タイムのエッセンシャルオイルは、甘みのあるハーブ系の香りで、抗菌・殺菌作用に優れた効果を発揮します。
トロイア戦争のときにヘレネーが流した涙から生まれたという伝説を持ち、古代ギリシャでは祭壇や浴場で薫香としたり、戦士がタイムの冠をつけて自らを勇気づけたといわれています。
中世の時代でも戦場に赴く騎士への贈り物にそえられ、枕の下に敷いて寝ると悪夢を防ぐと信じられていました。
南米原産の原種から分かれ、白・紫・ピンクなどの様々な花をつける種類が生まれています。
タイムとは
学名
Thymus vulgaris
科名
シソ科
採油方法
全草の水蒸気蒸留法
香りの特徴
ハーブ系、甘みのある香り
揮発度
トップ~ミドルノート
香りの強さ
強
心への働き
・不安をやわらげ、元気づけてくれる
体への働き
・気管支系の痛みや炎症を和らげる
・免疫力を高め、感染症を予防する
肌への働き
・毛髪を整える
作用
強壮・去痰・血圧上昇・抗毒・殺菌・殺虫・食欲増進・鎮咳・腐敗防止
主な成分
モノテルペンアルコール類リナロール、モノテルペン炭化水素類α‐ピネン、セスキテルペン炭化水素類β‐カリオフィレン、フェノール類カルバクロール、チモール
エッセンシャルオイルのおすすめの使い方
芳香浴、アロマバス、マッサージ
あわせて使いたいおすすめのエッセンシャルオイル
カモミール、ティートリー、ニアウリ、ベルガモット、マンダリン、レモン、ローズマリー等
料理にタイムを使う場合
料理には葉の部分を使用します。
すがすがしい香りと苦味が特徴で、長時間煮込んでも香りが消えないのでスープやブイヨンに使われます。
葉は素材と一緒に加熱し香りづけをしたり、パウダー状のハーブは仕上げに振りかけたりして使用します。
タイムティーは咳止めや去痰に効果があるとされており、風邪を引いたときなどはホットティーがおすすめです。
注意点
皮膚への刺激が強いのでお肌の弱い方や、高血圧の方は、使用量に注意してください。
妊娠中は使用を控えてください。